とっとりバイオフロンティアWEBセミナーのご案内

日時:令和3年6月28日(月)15:00~16:30 WEB開催(Zoom)
講師:田村 純一 氏
鳥取大学 農学部 生命環境農学科 教授

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核酸(ヌクレオチドが連結した鎖)、タンパク質(アミノ酸が連結した鎖)に並ぶ
第三の生命鎖である「糖鎖」

しかしながら核酸やタンパク質と比べて、研究が遅れているのが現状です。その最大の要因は、糖鎖が複雑かつ多様な構造をとることにあります。
今回はそんな糖鎖の化学合成と機能解明についてのお話です!


ブドウ糖のような単糖が複数結合してできる糖の鎖である糖鎖は、生体を制御する重要な機能性分子です。

身近な例だと、A型、B型、O型、AB型という4種類の血液型は血液中の赤血球の表面にある糖鎖の違いによる分類です。
また、インフルエンザウイルスは特定のタンパク質が宿主細胞の糖鎖に結合することで細胞内に侵入します。細胞内で増殖したウイルスは糖鎖の中の特定の構造を切断することで、細胞外にウイルスが放出され感染が進行します。

このように糖鎖は細胞内外の情報の往来を媒介する重要な分子ですが、構造が非常に複雑であり、構造解析は容易ではありません。


多くの糖鎖を精密化学合成し、生化学分野との共同研究を通じて、生合成や生理活性の機構解明を進める講師の研究内容から、本セミナーではコンドロイチン硫酸などのグリコサミノグリカンを中心に、糖鎖構造と機能との関係を合成化学と分析化学の視点からお話しいただきます。

ご多用とは存じますが、ぜひご覧ください。

本セミナーはWEB開催(Zoom)で事前申込制となっています。
参加ご希望の方は開催前日の正午までにこちらの参加フォームよりお申し込みください。

連絡先:バイオフロンティア推進室(担当: 森山)