とっとりバイオフロンティアセミナーのご案内

(引き続き募集中)セミナー:令和6年10月30日(水)16:30-18:00 現地開催のみ
会場:鳥取大学医学部米子キャンパス臨床講義棟421講義室 定員50名程度

(見学のみ受付中)実習・研究相談会:令和6年10月31日(木)午前の部10:00-12:30、午後の部13:30-16:00
会場:バイオフロンティア2階機器分析室 各部9名程度
※希望者多数につき、見学のみで受付をしています。
※原則セミナー受講者のみ参加可
※希望者多数の場合は先着順とします。

講師:川本 忠文 先生(鶴見大学歯学部歯周病学教室研究員)

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凍結切支持用粘着フィルムを使用して凍結切片を作成する川本法について、その概略と発明から実用化までの過程についてのセミナーと実際に手を動かす実習・研究相談会を開催します!開発者の川本先生から直接お話を聞ける貴重な機会となります。現地開催のみとなりますが、たくさんのご参加おまちしております!


成熟ラット大腿骨 未脱灰凍結切片(厚み2μm)

 「川本法」は組織形態と組織機能の関連付けに理想的な切片を作製する方法で、40年の年月を費やして開発実用化しました。その方法を用いることにより未固定非脱灰試料から厚さ2μmの凍結切片を作製でき、しかも大きな試料からでも形態が保たれた薄い高品質の凍結切片を容易に作製できます。
 凍結切片は強力な粘着フィルムを用いて採取されるために薄切時の損傷、組織の変形が殆ど起こりません。作製された切片は形態を正確に保ち、組織内情報を正確に保持していることから、形態学的研究、組織化学的研究、遺伝子組織化学的研究、生化学的研究等(Proteomics,Transcriptomics)に利用でき、従来の切片に比べて圧倒的に多くの研究に利用できます。

 研究以外では、手術中の病理診断に不可欠な術中迅速組織診断用凍結切片作製において、従来の方法では乳腺、センチネルリンパ節等から形態が完全に保たれた凍結切片を作製するにはかなりの熟練が必要です。しかし、「川本法」では初心者でも容易に完全な診断用凍結切片を作製できる事から、病理診断においても有力なツールとなり、多くの病院で利用されています。
 今回はセミナーとして、川本法の概要および発明のきっかけから実用化に至る過程で得られた経験や応用例をお話いただきます。
 セミナー翌日は実習・研究相談会として、凍結切片作製指導・LMD実技指導・研究相談をおこないます。原則、セミナー受講者のみ参加可としますので実習へご参加の方はセミナーにもお申込みください。午前・午後の2部開催、各部内容は同じです。ご都合のつく時間帯でご参加ください。

 本セミナーは事前申込制となっています。参加ご希望の方は開催当日の正午までにこちらの参加フォームよりお申し込みください。

連絡先:バイオフロンティア推進室(担当: 森山)