とっとりバイオフロンティアWEBセミナーのご案内
「抗体医薬の開発に適う創薬ターゲット探索法と開発候補抗体の創出」

日時:令和3年4月30日(金)15:00~16:30 WEB開催(Zoom)
講師:鎌田 春彦 氏
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 創薬デザイン研究センター
株式会社エピトープサイエンス

詳細ポスターはこちら


「エピトープ」という言葉をご存知でしょうか。

エピトープは抗体が結合する抗原の部分構造のことを言い、またの名を抗原決定基とも言います。

エピトープは通常、抗原の表面にある1~6個の単糖または5~8個のアミノ酸残基で構成されています。

抗原分子は三次元の立体構造を持つため、抗体によって認識されるエピトープは、抗原の特定の立体構造に依存している場合があります。
上図では模式図として球体状や円錐状のエピトープを記しましたが、本来の形はずっと複雑です。

また、標的分子(抗原)上の潜在的な結合部位は多岐にわたり、そのそれぞれが、共有結合、イオン結合、親水性および疎水性相互作用によって独自の構造的特性を持っています。これが抗体の選択や性能に重大な影響を及ぼします。

エピトープのこのような特徴から、従来は結合親和性をメインとした抗体探索がとられてきました。
しかしこの方法では高機能な抗体はなかなか見つかりにくく、目的とする機能を持った抗体ができないという問題がありました。

今回セミナーで紹介いただくのは、機能を示すエピトープ(機能エピトープ)に注目した抗体探索の手法です。たくさんのエピトープから目的の機能をもつ機能エピトープを発掘することで、機能抗体の作製につながります。
本セミナーでは講師が独自に開発してきた創薬ターゲットの探索法に関する研究とともに疾患の治療に有用な開発候補抗体の創出に関する研究をご解説いただきます。

ご多用とは存じますが、ぜひご覧ください。

本セミナーはWEB開催(Zoom)で事前申込制となっています。
参加ご希望の方は開催前日の正午までにこちらの参加フォームよりお申し込みください。

連絡先:バイオフロンティア推進室(担当: 森山)