■開催概要

開催日時:2025年11月11日(火) 16:00~17:30

開催形式:現地・オンライン ハイブリッド開催

現地会場:とっとりバイオフロンティア1階研修室(鳥取大学医学部米子キャンパス内)

講  師:神田 彰久 氏 (株式会社カネカ R2B本部 R2B戦略室)

申込方法:事前申込制 お申し込みはこちら または QRコードからお申し込みください)

バイオものづくり最前線ーラボから社会実装へ-「バイオ研究者が知っておきたいスケールアップの基礎」

バイオ技術を社会で価値を生む製品へと結びつけるには、研究段階では見えにくい“開発の勘所”の理解が欠かせません。
本講演では、長年にわたり企業の開発の最前線でコエンザイムQや生分解性プラスチックなどの発酵プロセス開発・スケールアップを手がけてこられた講師が、研究から量産化への移行に必要な視点を実践的に解説します。

培養槽設計、攪拌・酸素供給制御など、スケールアップ段階で発生する課題とその解決アプローチ、さらに経済性・安定性・再現性といった事業化要件を満たすための考え方を、実例を交えて紹介。
研究成果を社会実装につなげるための“研究者の視点”と“エンジニアの視点”の融合をテーマに、バイオプロセス開発の最前線を俯瞰します。詳しくはこちら

【こんな方におすすめ】

  • 生命科学、農学、工学系の学生、大学院生
  • 企業、大学、研究機関でバイオ関連の研究開発に携わる方
  • バイオモノつくり、社会実装に関心のある一般の方
  • バイオ・化学・発酵分野の研究開発に携わる技術者・研究者
  • 学生・若手研究者で、研究の先にあるキャリアを考えたい方

【講演で学べること】

  • ラボ技術の面白さと可能性(広がり)
  • ラボでの技術が、どのように社会の製品になるのか具体的なプロセス
  • スケールアップや量産化の壁を乗り越えるための実務的な勘所
  • 企業人目線での実践的な知見

【講師紹介】

神田 彰久(かんだ・あきひさ)氏
株式会社カネカ R2B本部 R2B戦略室

大阪大学大学院工学研究科醗酵工学専攻修士課程修了後、1991年に鐘淵化学工業株式会社(現 株式会社カネカ)に入社。生産技術研究所にて、微生物による物質生産のプロセス開発やスケールアップに従事。コエンザイムQや生分解性プラスチックなど、バイオプロセスを活用した製品の製造技術開発に携わる。発酵・培養技術のスケールアップ、攪拌・酸素供給技術などに関する研究成果を化学工学会誌、生物工学会誌などに寄稿。近年は、全社の研究戦略立案および研究DX推進を担当し、研究と事業化をつなぐ開発体制の構築に取り組んでいる。

資格
技術士(生物工学部門、総合技術監理部門)
上席化学工学技士

主な寄稿・講演

  • 化学工学会誌「攪拌技術を用いた化学装置設計とスケールアップ」(2017年7月)
  • 化学工学会 第49回秋季大会「生産技術研究におけるミキシング技術開発と課題」(2017年9月)
  • 生物工学会誌「培養槽のスケールアップ―攪拌と酸素供給」(2019年1月)
  • 近畿化学協会「ものづくりプロセス基礎講習シリーズ」(2022年10月)