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■開催概要

開催日時 : 2025年7月10日(木)18:00~19:30
開催形式 : ハイブリッド開催  参加無料
現地会場 : 鳥取大学附属病院 ゲストハウス棟2階多目的ホール
       (外来診療棟正面玄関右手 日本調剤とリだい薬局が目印)
講  師 : 高木 義秀 氏(福井経編興業株式会社代表取締役社長)


申込方法 : 事前申込制 お申し込みはこちら または、QRコードからお申込みください)

「未来をつなぐ、小さな心の物語」
衣料から医療への挑戦
~下町ロケット2 ”リアル”ガウディ計画

 本セミナーでは、福井経編興業株式会社(以下、福井経編興業)が長年にわたり培ってきた経編技術を活かし、心臓や血管の治療に用いる革新的な「心・血管修復パッチ」の開発から上市に至るまでの軌跡をご紹介いただきます。

同社の「心・血管修復パッチ」は、2012年に研究を開始しました。2014年には経済産業省、2017年度にはAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)による、合計6年間にわたる「医工連携事業化推進事業」に採択されました。さらに、2019年に開始した臨床試験は2022年に完了し、同年7月に認証を取得。2024年3月には保険適用を受け、同年6月12日より全国の医療機関で販売が開始されました。

この「心・血管修復パッチ」は、子供の成長に応じて縦横2倍に伸びることができ、再手術のリスクを大幅に軽減することが期待されています。

医療現場の声に真摯に耳を傾けながら、医工連携の課題や規制という高い壁に果敢に立ち向かってきた福井経編興業。社員一人ひとりが夢を共有し、技術と情熱をもって幾多の困難を乗り越えた開発の裏側には、経営者の確固たる信念と決断がありました。

その挑戦は、単なる技術革新にとどまらず、医療と工業、さらには異業種の融合による新たな可能性を切り開くものです。実体験に基づいた取り組みは、医療・産業分野に携わる多くの方にとって、大きな学びと気づきをもたらすことでしょう。

また、迷いなく信念を貫き、組織を力強く導くリーダー像は、県内における医療・産業・社会の未来を考える上で、挑戦する心とリーダーシップの在り方を示す、極めて意義深いモデルとなっています。

■講演で学べること

● 「下町ロケットガウディ計画」のモデルになった実話に基づく医療分野への技術応用の具体例
● 医療資材「心・血管修復パッチ」がもつ社会的意義と、持続可能な医療技術への貢献
● 医工連携・異業種融合の中で求められるリーダーの決断と信念
● 地方発、中小企業によるグローバル展開戦略とその実践
● 既存事業にとどまらず、新たな領域に挑戦し続ける経営マインドとイノベーション推進の姿勢

■講師紹介

代表取締役社長 高木義秀 1953年生まれ。1976年に福井経編興業入社。営業部門を経て2008年に専務、2018年より社長。 福井経編興業は、ニット生地のパイオニアとして衣料・スポーツ・ユニフォーム分野に展開。パリでの技術発表やラグビー日本代表ユニフォーム生地提供など、機能素材の開発にも注力。

本講演は、技術革新に挑む企業のリアルを知ると同時に、信念を持って未来を切り拓くリーダー像に触れる貴重な機会です。医療、ものづくり、経営、地域の未来に関心のあるすべての皆様のご参加を、心よりお待ちしています。


(連絡先)公益財団法人鳥取県産業振興機構バイオフロンティア推進室(担当:野口)
     〒683-8503 鳥取県米子市西町86番地 鳥取大学医学部米子キャンパス内
     TEL 0859-37-5131 E-mail hnoguchi@tiriton.or.jp